著者名別-カ行加納 朋子 かのう ともこ掌のなかの小鳥(創元推理文庫) 後輩が「推理モノなのに、ファンタジー」とはよく言ったもんだと思う。 必ず最初に答えや結論を出しておいて、その内容を明かしていくやりかただけど、そのためのネタをよく研究しているなぁ、と。 続編はあるのかな?? 2001.4.3. 読了 沙羅は和子の名を呼ぶ[さらはわこのなをよぶ](集英社) 今まで読んだ3冊は、ファンタジーやミステリアスな雰囲気でありながら、あくまで現実的な話だったけど、この短編集はとうとう突破しちゃいましたねぇ・・・。 黒いベールの貴婦人 ちょっと山岸涼子のマンガっぽいような、スッと背筋が寒くなるような気分があった。 はじまりは、いつも一人称ぽかったのに。 エンジェル・ムーン 幽霊話と見せかけつつ、現実的。 でもホントにそうなのかな?? フリージング・サマー 切ない気分になった。 天使の都 ほのぼのとさせられたけど、ホントに彼女って、それで幸せになれるの? 真実を知っても・・・。 海を見に行く日 ちょっといつもと雰囲気違うけど、うまいなぁ。 橘の宿 古典風ゆえか。一読してニュアンスがつかめなかった。 後日、再読要だね。 花盗人 まさか、加納さんのホントの体験じゃないよね。ウケた(笑) 商店街の夜 現実逃避ファンタジーとかいっちゃいそう。 オレンジの半分 ありふれた話っぽいかな。 沙羅は和子の名を呼ぶ 主人公の息苦しさが伝わってくる。 現実はどちら? 2001.6.13. 読了 いちばん初めにあった海(角川文庫) 癒しの物語だよなーと、しみじみ思う。 加納さんの物語に出てくる人は、強い人と、もろい人に分かれるけど、もろい人は、いつか強い人になっていくんだな。 2001.6.13. 読了 ガラスの麒麟(講談社文庫) いきなり通り魔殺人で驚いた。本当にこれが加納作品かしら---って。 でも、これもまた、癒しの物語なのかな。直子の、麻衣子の、神野先生の。 今回の探偵役が、いつもより当事者から一歩引いたところにいる人たちでありながら、けど、やっぱり、真の当事者(それも一番深い関わりを持っている人)というところがそれらしい。 2001.6.20. 読了 ささら さや(幻冬舎) あいかわらずのポワーっとした主人公に、ややくたびれた。けど『ななつのこ』の駒子と同じでホントは強いんだよね。 ちょっと最後はせつなかった。 同じような状況になったら、同じ母親として、私でも泣いてしまうでしょう。きっと。 2001.11.5. 読了 グッドカインド(テリー・グッドカインド) 魔導士の掟1-探求者の誓い-(ハヤカワ文庫)(佐田千織・訳) どうやら、えらい長編のスタートの一冊目みたいなんだなぁ。 <真実の剣>の第一部がこの本なんだけど、第一部が長すぎるから、5冊の分冊にして、その1冊目が長いから分冊したっていうけれど、字はでかいし、行間すかすかだし、ジュヴナイルだってこれほどじゃないでしょうが! どう考えても5冊はやりすぎ。3冊くらいになると思う。 さし絵もやめた方がよかった。 リチャードのイメージが、あれじゃ変に「やさ男」すぎ。しかも兄マイケルはぜんぜん似て無いじゃん。 イメージ狂うよ。 話もまだスタートしたばっかりで、なぞの部分多い。 聴罪師って何? 何をする人なの? とかね。 ハヤカワの方針に対しては言いたい事はたくさんあるけど(そこまで、若い読者に媚びなくてもいいんじゃない~? とか)話的 には面白そうなので、続巻に期待! 2001.9.?. 読了 魔導士の掟2-魔法の地へ-(ハヤカワ文庫)(佐田千織・訳) 聴罪師ってあいかわらず、よくわかんな~い(^^;; どういう役割なんだ? 今回のチェックは<鳥男>に限る! ダークン・ラールは最悪~(-_-;; 気持ち悪い~(-o-;; タイプ的には、悪いことをしている自覚の無い、最悪の悪人タイプか!? 今後のデミンの出方が気になるなー。 ホントに心酔しているのか、怖いからくっついているのか。 どっちにしても、前回も思った通り、イラストのせいで自分なりのイメージがかたまらない。 特にラールは変~(-_-;; 変態ナルシスト系なのは間違いないけど、あのイラストやめてくれ(汗) 2001.9.?. 読了 |